医薬業界営業マン、おたまさんの日記

「健康に関してプロで在りたい」

【腸活実践】ファスティングとダイエット

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腸活を実践する方に、是非おすすめしたい方法があります。それは 「ファスティング」 と呼ばれるダイエットの要素を兼ね備えた素敵な方法です。

私は3日間と短期間ですが、何度か実践したことがあります。短期間の実践でも、体が軽くなる、よく眠れる体験をすることができたため、一度は試していただく価値があると思い提案に至りました。

ファスティング

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ファスティングとは一体どんな方法なのか、簡単に言ってしまうと炭水化物などを制限する食事制限の最上級、 断食 のことです。

ファスティングはいわゆる腸活ではないため、TV CMなど、メディアに取り上げられることはあまりないかもしれません。

ファスティングの定義

ファスティングの意味は断食です。そのため、本来のファスティングでは食べ物は一切摂らず、水分のみを摂るように行います。

ですが、ファスティング初心者がいきなり水だけで過ごすのはキツすぎます。「一切食べ物を口にしないでください」と言われても食欲が勝って眠れなくなってしまいます。

私の働く医薬業界でも「ファスティング」は推奨されていますが、完全な断食ではありません。表現するならば、プチファスティング、もしくは置き換えファスティングと呼ばれる少しソフトなものが主流となっています。

  • 断食:水分は摂ってもOK
  • プチファスティング:特定の飲料または果物など摂取してOK

通常のファスティングに近い形式で行うため、消化器系の負担をあまりかけない飲料や果物などの摂取を許容しています。

ファスティングで得られること

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ファスティングには、行うことで得ることができる、2つのメリットがあります。

1つ目は 消化器系の負担を減らす こと、つまり休ませることです。食事から摂取する固形物は、口から入り肛門から出ていくまでの間、消化吸収の作用を受けます。

逆説的に、固形物(食品)の摂取が減ることで、消化器系にかかる負担を減らすことができるのです。つまり、365日働き続けている消化器系を休めることができます。

2つ目は細胞レベルでのデトックス、 オートファジーの促進 です。オートファジーはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言ってしまうと細胞の断捨離のことです。本来、私達は食べ物から細胞の材料やエネルギーを取り込んでいます。その供給が絶たれると、身体の中では不要な細胞を再利用して、そこからエネルギーを取り出します。

不要な細胞を再利用してエネルギーを取り出し、残りはゴミとして片付けていくエコな働きを促進することができるのです。実はこのオートファジーというメカニズムの活用が、ダイエットにも繋がるのです。

食事の代替品、酵素飲料

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以前の記事で、「酵素飲料は加熱処理がされて酵素が働いてない」と少々否定的な内容を書きました。酵素飲料と記載されていても、酵素を摂取することはできません、ということです。

酵素飲料に関する記事はこちら

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酵素飲料の最大の利点は消化吸収にあります。酵素の作用によって、栄養が低分子化された状態まで分解され、吸収しやすいものとなっています。そのため、消化器系は消化の手間が省けるわけです。

酵素飲料代替のメリット

本当に何も食べない断食をしてしまうと、空腹感などの他に、低血糖状態等の健康上のリスクが伴います。果物や野菜と糖から成る酵素飲料を用いると、炭水化物を摂取できるため、低血糖のリスクはほとんどありません。

酵素飲料を代替するメリット

  • 消化器系への負担を減らす
  • 腸内善玉菌へのエサ(オリゴ糖)がたくさん
  • 絶食と比較し空腹感は少ない

私は仕事上、様々なメーカーさんの製品を見て、実際に試してきました。個人的な感想になりますが、きちんとしたメーカーさんの製品に関してはちゃんと体感が付いてきます。目覚めが良く、身体の軽さをたった2,3日で感じられるってすごいことですよね。

本当は2,3日ではなく、継続的に行いたいものですが酵素飲料の価格は ぶっちゃけ高い です。そのため私はたまにデトックス感覚で行っています。

腸内細菌を元気にするための方法、メリットは以前の記事で述べましたが、ダイエットの下地をつくるためにファスティングは適しています。

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定点観測として試す

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ファスティングは様々な分野で推奨されています。寄生虫学の藤田紘一郎先生、酵素栄養学の第一人者である鶴見隆史先生など(上げるときりがないので)多くの方が推奨しています。

苦しいダイエットは嫌だ、という方には腸内環境も良くなり、 痩せやすい体質 に移行するファスティングは非常にマッチする可能性があります。

私自身、仕事が忙しい時期に暴飲暴食をしがちなたため、たまーに定点観測としてのファスティングを2,3日敢行しています。

気になる方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

【腸脳力】腸活をしていく上で脳と腸との連動性を知っておくべき

腸活を始めたころは誰しも、腸に良いことをしよう!と躍起になりがちな傾向があります。しかし、学びを深めていくとあることに気付かされます。それは腸と脳が驚くほどに連動しているという事実です。この連動のことを 脳腸相関 といいます。

以前の記事で紹介したように、食事から摂る栄養を整えることは、腸内環境を改善する1つの方法です。

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しかし、全ての人が食事を整えることで、腸内環境が改善されるわけでありません。脳腸相関、つまり腸と脳とストレス、この関係性を理解することで腸内環境をより改善する可能性が高まります。

腸と脳の関係性

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腸活に関する本は数多く出版されています。また、TV CMなどのメディアでも、見ない日がないくらい「腸内細菌が健康において重要である」と、活発に情報発信されています。

結果として、「腸を大事にすることは大切だ」という考え方は深く浸透したようです。

この注目を浴びている腸と密接なのが、脳です。 腸脳力(ちょうのうりょく) という言葉を聞いたことはありますか?初めて聞いた方もいるかもしれませんが、脳腸相関を意味する言葉の1つです。このような造語が生まれるほど、医薬業界の現場でもこの2つの臓器の関係性を重要視しているのです。

腸は脳の先輩

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腸が何故ここまで重要視されるのか、カイチュウ先生こと藤田紘一郎先生は「腸は脳の先輩にあたる始まりの臓器である」と述べています。

生物史において、単細胞生物から動物への進化の過程でも、この説は事実であることがわかります。

人間に置き換えて考えてみると、受精卵からの発生過程においても同様であることが確認できます。胎児の成長過程において、腸が発生した後に脳が発生しているのです。生物史、また生物学的に見ても確かに腸は脳の先輩でした。

腸と脳は連携を取り合っている

脳は後発の臓器でありながら、全身の臓器に働きかける司令塔としての役割を持っています。視覚、聴覚、嗅覚、ストレス状況など様々な情報から最適解を導き出します。

腸はというと、口から入ってきた食べ物と消化液を混ぜ、栄養を吸収する役割を担っています。この役割は腸という臓器だけでは決して果たすことはできません。様々な腸内細菌が関わり、共生することで可能となっています。

脳腸相関はその名前の通り、一方通行のつながりではなく、相互に関係をもっています。脳からはホルモン分泌、腸からは腸内細菌たちの分泌成分によって情報をやり取りしているのです。

脳腸相関:緊張するとお腹が痛くなる

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TV CMで医薬品「ストッパ下痢止め」を見たことはありますか?このTV CMはまさに脳腸相関(この場合は悪影響)を示しています。

ストレスによってお腹が痛くなる仕組みはこうです。脳がストレスを受容すると、脳はコルチゾールというホルモンを分泌します。腸はこのホルモンの作用により、蠕動運動が活発になったり、腸内細菌のバランスに変化 が起きます。

腸と脳とストレスが連動し、緊張した場面において腹痛が現れているわけです。ストレスが過剰となり、この症状が慢性化している症状を、過敏性腸症候群といいます。

上手な腸活をする上で

眠らない人がいないように、ストレスを受けない人もいません。しかし、ストレスの感受性とは個性と同じように人それぞれ異なっています。

ストレスを完全に回避することは難しいことです。ですが、自身がストレスを強く受けているかどうかは常に、脳腸相関を利用することで判断できます。

ストレスを受けて腸の状態が悪くなると、腸内細菌のバランスが崩れて便やおならの匂いが悪くなります。腸からの便りを、状態把握の手段にできるのです。

脳腸相関は一方通行ではなく、相互に関係していることから、腸活はストレスにも良い影響を与えることができます。今後、この相互作用を踏まえ、実践できる腸活メソッドを紹介していきます。

【腸内フローラ】ダイエットと腸活の密接な関係

ダイエットに関して、これまで「栄養素を整える大切さ」、「代謝を整える事で痩せやすくなる」ということを書いてきました。

代謝に関する記事はこちら www.otama3.info

今回の記事では、日常に取り入れやすく、また ダイエットに直結する腸活 について取り上げていきます。腸活を習慣化すると、リバウンドしにくく、痩せやすい体質になるのでぜひ活用してみてください。

腸活の前に

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腸活を始めるためには、まず腸内細菌を知る必要があります。書店には様々な腸活に関する本、インターネットには様々なメソッドの紹介が乱立しています。

これまで私は、薬業界の現場で数多くのダイエットの情報、実例を見てきました。同様に、失敗する例も多く見てきました。その経験の中で、実際に有益であるもの紹介したいと思います。

ただその前に、腸活をするにあたって紹介したい人がいます。

カイチュウ先生こと藤田紘一郎先生

紹介するのは、腸活業界(厳密にはこの名称の業界はありません)の首領と言っても過言ではないこの人、寄生虫学に精通した藤田紘一郎先生です。ちゃんと腸活の話に戻りますので少しだけお付き合いください。

現代社会では、完備された水道インフラや公衆衛生により、「寄生虫」というワードはほとんど聞くことがありません。そんな寄生虫が「免疫に関わる」と、あえてサナダムシを自らの腹(腸)で飼育する超実践主義、現場主義者が藤田先生です。

ご自身の実体験は著書の中でも紹介されています。

かなり独特な方ですが、推奨する本の内容は医薬業界で取り入れられている方法もあり、薬業界の現場と共通する事が多くあります。

腸活について

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腸活とは、名前の通りで腸に良いことをしてあげることです。身近でイメージしやすいものに、ヨーグルトなどの発酵食品を摂ることがあると思います。

薬業界の現場で薬剤師の方などから伺う話は、TV CMなどで形成されたイメージよりも具体的なものが多く、また奥深さにも驚かされます。

現在の科学的知見で分かっている腸内の事情、また 脳との関係性 を知ることで、より実践的な腸活につながっていきます。

腸内における「2:7:1」という数字

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「2:7:1」この数字が示すものは、我々の腸内に存在する 腸内細菌の割合 です。腸内には約500兆もの腸内細菌が存在すると言われています。この腸内細菌のことを、「腸内フローラ」という言葉で表現します。フローラとはお花畑という意味で、腸内を可視化したときに、腸内細菌の様子がまるで花畑が広がっているように見えるため、この呼称がついたそうです。

2:7:1=善玉菌:日和見菌:悪玉菌

この数字はあくまでも目安ですが、正常時の腸内における腸内細菌の割合と言われています。

均衡を保つ菌たち

先程の「2:7:1」という数字は、「善玉菌:日和見菌:悪玉菌」の割合を示しています。この菌たちは実際どのような役割を持っているのでしょうか。

  • 善玉菌:乳酸や酢酸などを作り出し、体によい働きをする
  • 日和見菌:勢力の強い方に傾いて働きかける
  • 悪玉菌:タンパク質などを分解し、体に良くない物質を作り出す

善玉菌は、食物から取った栄養素を生命活動に必要な栄養素へと転換するなど、なくてはならない存在です。人が生きていく上で欠かすことのできない、生涯大切にすべきパートナーです。

悪玉菌は、正常時においては善玉菌より少ない割合となっています。しかし、動物性タンパク質などの摂りすぎ、食物繊維の不足などにより活性化するいわば必要悪と言えるかもしれません。偏った食生活、睡眠習慣などの要因によって悪玉菌が増えてしまうと、腐敗ガス(くさいおなら)や毒素の産生が進み腸内の状態が悪くなってしまいます。

腸内細菌の割合を変化させるもの

この腸内細菌の割合に変化をもたらすものに、 ストレス・偏った食事・薬の使用など の要因があげられます。これらの要因は腸内細菌における善玉菌の割合を減らし、悪玉菌の割合を増やすという変化をもたらします。

変化をいち早く知るきっかけは、匂いと便通の変化です。

ダイエットと腸活

ダイエットと腸活の中で、一番重要なことは善玉菌を味方につける食事を摂ることにあります。善玉菌たちに必要な栄養素は主に炭水化物です。

炭水化物と聞くと、ダイエットにおいて敬遠すべき対象と思われるかもしれませんが、そうではありません。

ヤセ菌を活性化させる

藤田先生は、3種類に大きく分けられた腸内細菌を分かりやすく表現する上で、デブ菌、ヤセ菌と分類していました。

  • デブ菌(悪玉菌の一種):太りやすい
  • ヤセ菌(善玉菌の一種):痩せやすい

本の中では、先進国(富栄養)と発展途上国の人での食生活内容と腸内細菌を比較したところ、発展途上国のほうがヤセ菌が多いと述べられていました。

先進国である我々日本人は、ヤセ菌である善玉菌を活性化する必要があるのです。

善玉菌を活性化させる食事内容

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炭水化物=糖質+食物繊維

この方程式を理解する事で、「炭水化物=カロリー」というダイエットにおける 固定観念を払拭 できると思います。

善玉菌は炭水化物を必要としているといっても、純粋な糖質(砂糖)を必要としているわけではないのです。つまり、炭水化物の内訳を考える事で、カロリーも腸内環境へ送る栄養も最適化できるようになります。

善玉菌が必要としている栄養素とその栄養素を含む食品はこのようなものがあります。

  • 不溶性食物繊維:水分を吸収して便の量をふやす、また腸内細菌のエサとなり腸内環境の改善に役立つ(大豆、いも、きのこなど)
  • 水溶性食物繊維:血糖値の上昇を穏やかにする、また腸内細菌のエサとなり腸内改善に役立つ(果物、わかめ、キャベツなど)
  • オリゴ糖:ビフィズス菌などの増殖を促し、腸内フローラのバランスを整える(バナナ、ごぼう、アボカドなど)

食物繊維の重要性は、 厚生労働省のHP にも記載がされています。

善玉菌を味方につけることで痩せやすい体質をつくり、ダイエットの基礎を固めることに繋がります。

腸活から脳に目を向ける

腸活は単に腸内環境を良くすること、ダイエットにつながることだけにとどまりません。より効果を得るためには、ストレスとの関連性を知る必要があります。特に現在の自粛生活など、生活環の大きな変化により、多くの人がストレスにさらされているからです。

ストレスによる腸内環境の変化は、間接的に様々な影響を人体に及ぼしていることが分かっています。例えば、睡眠に関わる問題やアレルギーの悪化など、一見腸内環境とは関係が無いように見える問題として現れているのです。

一体ストレスはどのように腸に影響を与えるのか、それを紐解くためには「脳」との関係性を理解する必要があります。次回の記事では、一見別もののような腸と脳の深い関わりを学んでいきます。

【薬がいらなくなる?】医者から学ぶ食事の重要性〜後編〜

f:id:Otama3:20210322231105j:plain 前回の記事では、栄養の不足がもたらす病気について紹介しました。

日本は歴史上、栄養不足による脚気の大流行を2度経験しました。病気の原因がビタミンの不足であるという理解と飢餓の根絶により、その存在は姿を消しました。

しかしながら、私の働く薬業界で接点のある薬剤師の方々から、こんな話を良く耳にします。 「新型栄養失調が流行っている」 と。一体どういうことなのでしょうか。

今回紹介する本、「薬がいらない体になる食べ方」の内容でも、飽食の現代社会における栄養不足が指摘されていました。この新型栄養失調、実は私達の身近な問題なのかもしれません。

栄養には病気にならない力がある

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特定の栄養が不足することにより、発症する病気があることは歴史的にわかっています。脚気はビタミンB1の不足により起こりますが、そのほかのビタミン不足、欠乏によっても様々な病気が起こります。

  • ビタミンA欠乏:夜盲症など
  • ビタミンD欠乏:くる病など
  • ビタミンE欠乏:不妊症など

「不足することにより」という表現でお気付きになられた方が多いもしれません。これらの病気は、必要な栄養素が身体に満ちていれば、 未然に防ぐことが可能 なのです。

現場と本の結論が一致

私が働いている薬業界は、対処療法に用いる薬など、西洋医学が一般的に普及しています。また、西洋医学に加え、全体観をもつ東洋医学的考え方への知見も深い業界でもあります。

東洋医学の考えを併せ持った現場の薬剤師は、対処療法的な考えだけではなく、病気がなぜ現れたのかを考えます。原因を捉え、解決しようと突き詰めていくと、新型栄養失調により病気になっている人が多いという結論にいたっていました。言葉の表現は異なりますが、これは本で述べられている 現代の栄養不足 と符合します。

「病気の原因は栄養不足であり、その背景にあるのが日々摂る食事である」と、結論が一致したのです。

新型栄養失調を知る

「私はちゃんと食事をしているから、『新型栄養失調』は私には関係ない」と他人事に感じている方が多いのかもしれません。しかし、この「自分には関係ない」という思い込みこそが実は危ないのです。

「新型栄養失調」は、私の働いている薬業界ではほぼ標準語のように使われています。つまり、それだけ日常で接するお客さんの中に該当者が多いということです。

「食べる」と「摂る」の違い

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意外なことに、新型栄養失調は3食きっちり食べているという方の中にも該当者がいるそうです。その原因は、食事について「食べる」と「摂る」の違いを認識できていない事に起因します。

取引先の薬剤師の方々からも「この2つの認識がされていない」ということをよく聞きます。「食べる」とは、あくまで行為です。それに対し「摂る」は、栄養を考えた一歩先の行動となります。

食卓に上がる魚を例にあげてみます。イワシのように頭から尻尾までまるごと食べることよりも、切り身などを食べることが多くはないでしょうか。

魚のすべてを食べなくても、腹は膨れます。しかし、必要な栄養で体が満たされないという不思議な事態が起きているのです。これが「食べる」行為による結果です。

栄養を考える上で、一物全体という言葉を良く耳にします。全部を食べなくてはいけないということではなく、食べ物のもっている栄養へ意識を向ける必要があるのです。この意識を向ける行為が「摂る」なのです。

便利さの代償の理解

薬業界の現場では、食事を「摂る」意識にもう一歩踏み込み、食事の内容に対しても警鐘を鳴らしています。注意すべきは、現代の食生活に欠かせない加工食品に含まれる、食品添加物です。

加工食品は長期保存を可能とするために、食品添加物が入っています。この食品添加物を摂りすぎないように意識付けすることが大切です。

食品添加物の実害

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加工食品にほぼ使用されていると言っても過言ではない 食品添加物 に、リン(リン酸塩)があります。リンはもともと体内にも多く存在しており、骨や歯を形成する大切なミネラルの1つです。しかし、加工食品を摂る比率が多いと、リンの摂取量は自ずと増えてしまいます。

リンを摂り過ぎてしまうと、亜鉛・鉄・マグネシウム等、体に必要なその他のミネラルの吸収を悪くしてしまいます。栄養補給をするための食事が、栄養バランスを乱すことになってしまいかねないのです。

本の中では、5大栄養素の過不足から起きる病気に言及する例が数多く紹介されています。それに加えて、食事そのものの組成を意識することも非常に重要であると述べています。

リンを摂りすぎない為には

日本の食事摂取基準では、リンの耐容上限量は18歳以上男女ともに3,000㎎/日と設定されています。

多めに設定されていると感じますが、リンはウインナーやハムなどの食肉加工品、 練り物などの水産加工品、冷凍食品、インスタント麺、 ファストフードなどあらゆるものに添加されています。

私達にまずできることは、知識をもって選ぶことです。数ある食肉加工品業者の中で、安全性を追求し、リンを使わない企業も存在します。例えば、「信州ハム」では、グリーンマークというブランドを展開しており、無塩せき(リンを添加していない)の製品を製造しています。

時間がないときに重宝する冷凍食品やインスタント食品ですが、これらの使用頻度をなるべく少なくすることが大切です。食材から調理をすれば、食品添加物の摂取は少なくなります。

最後に

食事を摂る上で、栄養をバランス良く摂取して不足しているものがないようにすることが大切です。「薬がいらない体になる食べ方」の中では、著者は「栄養を味方につける」という表現をしています。私も、健康に関わる仕事をする上で、まさにその通りであると感じます。

食事を見直すことで、今起きている身体の不調を改善することにつながるかもしれません。ぜひ 薬のいらない健康な生活 を、根本である食事から積み上げていきたいものです。

【薬がいらなくなる?】医者から学ぶ食事の重要性〜前編〜

アンテナを張ることで出会った本

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食事の食べ方を変えるだけで病気が治る、予防できると言われたらどうしますか。

今回紹介するのは、「薬がいらない体になる食べ方」という本です。この本では、 薬や手術を治療の第一選択肢としない考え方 を提唱してします。

私自身、薬業界で働いているため、本のタイトルを見た時はまず懐疑的に思いました。「え? 薬を処方する側の人間が、薬を不要にしてしまっていいのか」と。

医者が自らを否定するようなタイトルへのギャップと、提唱する代わりに何かを売り込むような商売の気配が全く感じられなかったことから、この本を手に取らずにはいられませんでした。

食事について振り返る

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現代はライフスタイルが多様化しています。家庭環境や就業により、人によっては1日2食であったり、深夜に食事を取ったりと様々です。

私達は義務教育を通して、朝・昼・晩の1日3回、当たり前に食事を摂るように教えられました。しかし、現代社会で生活する上で、この当たり前を維持することが難しいと感じる方は少なくないかと思います。

本来食事の目的は栄養補給

実際、1日に何回食事を摂れば良いのでしょうか。

腑に落ちるであろう答えは、国民生活を司る厚生労働省ホームページに掲載されていました。そこには現在の3食につながる運動論の話がありました。

www.e-healthnet.mhlw.go.jp

3食について記載があったのは、 栄養3・3運動 という食生活のあり方を示した運動の中でした。この運動の中では、3という数字が2回登場します。それぞれ、3色(赤、黄色、緑)・3食(朝、昼、晩)の意味を持っています。

3色が示しているのは、以下のように分類された食品の色とその特性です。

  • 「赤色の食品」: 肉、魚、卵、大豆、牛乳など血や肉をつくる食品
  • 「黄色の食品」: ご飯、パン、芋、砂糖、油など働く力になる食品
  • 「緑色の食品」: 野菜や海藻、果物など体の調子を整える食品

そして、3食は比較的最近に付け加えられたようです。私達の常識である1日3食の3は、なぜこの運動に加えたのでしょうか。その理由は、生活の多様化によって食事の頻度が減り、十分な栄養を摂ることができていないという問題解決のためでした。

私達の栄養状態はどうなっているのか?

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しかしここであえて考えてみます。1日3回食事を習慣化してきている私達は、本当に3回食事をしなければ栄養不足になってしまうのでしょうか。

疑問を解決するため、国民栄養調査の結果を見てみました。国民栄養調査とは、日本政府が数年に一度行う、大規模な国民の栄養状態調査のことです。5大栄養素のみに限定しますが、結果を確認してみたところ次のようなことがわかります。

  • 十分な摂取:炭水化物、タンパク質、脂質
  • 不足気味のものがある:ミネラル、ビタミン

5大栄養素の細かな数字は割愛していますが、おおむね摂取目安は満たされていました。細かい内訳では、ミネラルとビタミンの数種類が不足気味であると示されている程度でした。

年齢によっては栄養素の不足が目立つ年代もありましたが、病気になるほどのものではありません。平均の話になってしまいますが、日々必要とされる 栄養を充足させる為 には、現状3回の食事がマッチしているということがわかりました。

白米食で病気になる?

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不足気味の栄養素があったとしても、日常生活に支障がなければあまり意識することはありません。しかし、身体に病気として現れてしまっては、治すまでたいへん苦労してしまいます。

あまり身近に感じない栄養不足による病気ですが、日本では歴史上2回の大流行した病がありました。それは主食であるお米にまつわる、 脚気(かっけ) という病気です。

脚気の歴史

米と脚気は歴史上密接につながっています。米に含まれるビタミンの一種は、精米される事により減少してしまいます。精米は玄米から糠や胚芽を削るのですが、そこにはビタミンも含有されているのです。そのため、玄米から白米に加工される過程で、ビタミンの大半が一緒に失われてしまいます。

江戸患いと呼ばれた脚気が流行したのはまさに江戸時代。当時は白米が高級品で、なかなか食べることができないものでした。そんな高級品の白米が、幕府のお膝元である江戸ではいくらでも食べられたそうです。

白米を食べ続けることによって罹る脚気は、別名贅沢病とも呼ばれたそうです。ビタミン不足により罹る脚気は、倦怠感、イライラ、心不全を起こして死亡するリスクのある怖い病気でした。

脚気という病気は近代、明治時代にも大流行をします。1870年以降、毎年1〜3万人なくなる国民病となったのです。日本では、季節性のインフルエンザに罹患して亡くなる方は約1万人ほどであり、大流行していることがわかります。

栄養を補うことで

脚気は極端に1つの栄養素が不足することによって患う病気の一例です。その学びは、栄養素の不足に気をつけることが病気の予防につながるということです。

後半では、本の中でも提唱している 食事の食べ方を変えるだけで病気が予防できる方法 について、現場の話も交えて紹介していきます。

【刷り込み?】何かあったら病院に行くというのは正しい行動なのか

日々の当たり前を見直す

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最近いつ病院に行ったか、思い出せますか?

何かあったら病院に行って医療の恩恵を受けるということは、私達にとって当たり前になっていることです。日本では国民全員が保険制度に加入することで、医療を一定の負担率で受けることが可能となっています。原則は3割の負担割合となっていますが、年齢や所得によって実際は以下のように分類されてます。

  • 0〜6歳:2割負担
  • 7〜69歳:3割負担
  • 70歳〜:所得により1〜3割負担

何かあったら病院に行くという行動原理はいったい、いつから形成されるのかと疑問に思い、振り返ってみました。1児の父である私自身の経験談になってしまいますが、子供が妻のお腹にいるとわかった時点から医療とつながりができたことに気が付きました。子供が生まれてからも、高熱を出した場合などは親として病院に連れて行っていたのです。

何かあったら医療を受けに病院へ行くという行動は、特に疑問を持つこともなく親から教わってきたのかもしれません。そのため、有事の際に取る行動の第1選択肢は「病院」となるのです。

ここで私が不思議に思ったことは、保険適用外である代替医療がほとんど選択肢に入ってこないことです。薬業界で働いているため、なおさら不思議に思うのかもしれません。そんな当たり前にしていることを あえて見直してみる ことで、人生をより健康できるかもしれません。

子供は無料に近いから親は絶対に使う国民皆保険

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子供は、生まれる前から医療とつながっていると述べました。そのつながりを強固にする要素は、負担率の低い健康保険以外にもありました。

国民皆保険では、原則0〜6歳(小学校入学まで)が2割負担となっています。つまり、医療のためにかかった金額のうち8割を、公的医療保険制度が支払ってくれるということになります。実はそれに加え、都道府県ごとでその負担をさらに軽くしてくれる補助の存在があるのです。

例えば東京都では、0〜6歳の子供に対する医療費の補助制度があります。未就学児(小学校入学前)に対する補助制度で、乳幼児医療費助成(マル乳)と呼ばれるものです。この補助制度によって、国民皆保険負担額は0割になるのです。

すべてタダであれば、家計を圧迫することもありません。また、小さい子供は身体の免疫が未成熟のため、熱なども出やすいものです。タダで診てもらえるなら気軽に病院に行く、という 思考に至る のが自然なのかもしれません。

薬業界にいることで現代医学に疑問を持った

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健康保険と補助制度により、子育をしている世代は非常に恩恵を受けていることがわかりました。タダで怪我や病気を診てもらえるツールとして、病院が使われているわけです。

私自身、この健康保険というシステムに対し、これまで疑問を持ったことは一度もありませんでした。このシステムの上で、自身の子供を当たり前のように病院へ連れていっていました。しかし、薬業界で働くようになってから、この常識に疑問を持つきっかけと出会いました。

私は、調剤薬局やドラッグストアなどを中心とした薬業界で働いています。その現場は現代医療で重要視される西洋医学、そして代替医療としての東洋医学と共存傾向にあります。

異なるスタンスの医療 が混在していることで、それまでの西洋医学中心の考え方から新たな視点を得ることができたのです。

西洋医学とは、東洋医学とは

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さまざまな書籍の内容や現場の話を統合すると、西洋医学と東洋医学はこのように分ける事ができると思います。

  • 西洋医学:対処療法、手術
  • 東洋医学:根治療法

現代の西洋医学は、すぐに効果を実感できるものが多くあります。使われている薬は科学的に合成されたものがほとんどで、現れている症状を抑えることに特化しています。それに対し、東洋医学では漢方薬のように動植物を由来とした自然薬があります。症状を抑えるというよりは、症状の原因に働きかけるようなアプローチを採るのが特徴的となっています。

両者それぞれに長所、短所がり、それを上手に使い分けたり組み合わせるケースが現代医療では増えてきています。

子供にこんなに薬を飲ませていいの?

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薬剤師から、この薬はいらないなんて言われたら驚いてしまいますよね。

ある薬剤師の方から言われた「薬は治すものじゃない、 体が治す力 を持っているんだ。本来薬はいらない」というあまりにも直球な言葉に衝撃を受けたことを、私は今でも覚えています。

薬を飲む=病気を治すためだと思っていたこともあり、とても驚いたのです。

この薬剤師の方の薬への否定は、現場での経験によるものでした。ある時、風邪を引いた子供に対して処方されたあまりの多さの薬に疑問を感じたそうです。子供にこんなに大量の薬を飲ませても良いのか、対処療法により返って長引かせてしまうのではないか、と。

この薬剤師の方は、薬はすべての病状を治す至高の手段である、と思っていたそうです。しかし、処方をしてもなかなか症状が改善せず、また根本原因の解決になかなかつながらないという経験したそうです。そのため、西洋医学だけのスタンスに限界と疑問を感じ、東洋医学を学んだそうです。

薬業界にいることである本と出会えた

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この薬剤師の方からある書籍を教えていただきました。この本は、医療について的確な問題提起をしているのですが、表現はかなりキツイ本です(苦笑)。タイトルも衝撃的で、 「医学不要論」 という本です。内科医である内海聡医師(以下:内海医師)により2013年に発刊されました。

今回は、この書籍の内容を少しだけ紹介していきたいと思います。冒頭で、健康保険制度の当たり前をあえて見直してみてはと提案をしましたが、この本はその見直すきっかけになるかもしれません。

内海医師は自身が医者でありながら、医学不要、と専門分野自体が不要であると言い切っています。今回は内容を詳しく取り上げませんが、それぞれの主張の裏付けはすべて現場のデータを引用したものでした。

病気が治ったらもう通院は不要

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内海医師は書籍の冒頭で、治るという事の意味を言及していました。治るとは、改善して病院に来なくても良い状態と表しています。

しかし、西洋医学を基本とする病院では、対処療法で現状維持をしていることが多いという指摘をしています。つまり、病院に通っている本人は病気を治すために通っているのに対し、病院は治していない、というのです。双方のギャップによって通院は長期化していきます。長期の対症療法は、治療とは別に思わぬ結果を生み出してしまうそうです。それは医原病という、医療行為によって人為的に発生してしまう病のことでした。

全てがこのケースではないのかもしれません。しかし、まさか治療によって病気が増えてしまうなんて、治す為に病院に行っているに、と考えさせられてしまいますよね。

治すまでのプロセスは選択すべき

書籍で述べられている治療への考察は、先ほどの薬剤師の方が感じた薬業界の現場の状況と一致していることがわかりました。病院で渡された処方箋を処理する薬剤師からは、ご高齢の方で整形外科に何年も通っている話、抗うつ薬を十数年も飲んでいる話などを聞きました。薬の長期使用者の存在は、病気が治っていないことを示していたのです。

病気が治らないから病院へ通い続ける 状態になっていたのです。著者の内海医師が述べているように、現代医学は本来の医療と反した事実があることがわかりました。長年通院をしているご家族がいる、そんな方はハッとされるかもしれません。

最後に: 選ぶためには知識が必要

常識を疑う為には、疑うための知識が必要になります。命に関わる医療に対して疑うことは、タブーであるような気がしますが、けっしてそうではないのだと思います。

今回、内容の触りだけ紹介した「医学不要論」ですが、タイトルも、内容もかなり辛辣です。人生から切り離せない医療に関して、新たな視点を持つ1冊として興味のある方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

【リカバリーができる】ダイエットに関する食事の考え方

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痩せたいけれど、疲れるダイエットはしたくないですよね。

以前の記事で、痩せやすくなる下準備として代謝を上げることが重要であると述べました。

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どんなことでも、変化を起こす行為には ストレス を伴います。代謝を上げるという行為も変化であるため、ストレスがかかります。

代謝を上げるような体質変化は比較的緩やかな変化のため受けるストレスはあまり大きくありません。それに対し、運動での発汗・筋肉疲労などは、急激な身体的変化を起こすため、受けるストレスも大きくなります。

変化によって受けたストレスは、疲労として体に蓄積していきます。変化をし続けるためには、体のリカバリーもあわせて行うことが重要となります。

体のリカバリー

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体のリカバリーを促進させるために簡単にできることは、 食事に意識を向ける ことです。

食事は、1日に朝昼晩の3回訪れる エネルギー補給の時間 です。食事に関して意識を向けるとはどういうことでしょうか。

それは、食べる時間の調整やカロリー制限をするのではなく、理解を深めることです。食事への理解が深まることで、食事の時間をエネルギー補給に加えて、 リカバリーする時間 へと昇華させることができます。エネルギー補給とリカバリーで自然に痩せるダイエットをさらに加速していきましょう。  

栄養素の概要

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栄養素について、義務教育上では以下の5つを学びます。

  • 炭水化物
  • タンパク質
  • 脂質
  • ミネラル
  • ビタミン

これらの栄養素は、5大栄養素と呼ばれています。主にエネルギー源となるのは炭水化物、タンパク質、脂質です。国が行っている国民栄養調査の結果では、この3つの栄養素における摂取は十分であると報告されています。一方でミネラルやビタミンは不足傾向にあると報告されています。

ダイエットをする際、筋肉増強のためにタンパク質の摂取を意識しがちですが、実際は十分に摂れているのです。本当に摂取すべきは不足しがちである栄養素、ミネラルやビタミンなのです。

ミネラルとビタミンの重要性

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ビタミンとミネラルは直接エネルギー源になる栄養素ではありません。酵素と呼ばれる生体触媒の部品として使われます。炭水化物、タンパク質、脂質をエネルギーに変換する裏方としてたいへん重要な役割をもっているのです。

酵素に関する詳しい内容はこちらの記事で解説しています。 www.otama3.info

酵素は体をリカバリーするために必要なものです。ミネラルとビタミンが不足すると、体内にある酵素も減少してしまいます。

そして、タンパク質の摂りすぎなどで 栄養バランスが偏る とリカバリー効率が悪くなってしまうのです。

最後に

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ダイエットの要は継続です。そのため、ダイエット中の食事は体のリカバリーにつながるように心がけることが大切です。

食事が体を構成することを意識し、疲れにくく痩せやすい体作りにつなげていきましょう。