医薬業界営業マン、おたまさんの日記

「健康に関してプロで在りたい」

妻が妊婦糖尿病と診断されました

妻が初期の妊婦検診で、血糖値が若干高く再検査をすることになりました。

妊娠していない時の健康診断では、血糖値で引っかかったことは1度もなかったそうで、少し落ち込んでいたのはここだけの話。

「再検査で引っかからなければ大丈夫だよ」

そう声をかけた1週間後の再検査にて、血糖値は再び基準値を超えました。その結果、妻は妊娠糖尿病と診断されたのです。

そもそも妊娠糖尿病とは?

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妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて明らかになった糖代謝異常のことを言います。当代謝異常と言うと難しく聞こえますが、要は妊娠したことによって糖尿病になった状態ということです。

名称の通り、妊娠中に分かった場合に妊娠糖尿病と言います。

妊娠すると、妊婦自身のインスリン(血糖値を下げるホルモン)が働きにくくなる ということが知られています。妊娠中は通常時と体の状態が異なっているため、通常の糖尿病とは区別されています。

2002年に日本産科婦人科学会より、妊娠糖尿病に関する見解や定義が発信されています。

その中には、妊娠中に発見することにより、将来の糖尿病に進展する可能性を踏まえて、適切な治療と管理を行う必要があると書かれています。

妊娠糖尿病がどのように診断されるのか、どのようなリスクがあるのかを簡単にまとめます。

診断基準

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一般社団法人 日本内分泌学会HPによると、診断基準は以下のようになります。

糖負荷試験(75gのブドウ糖を摂取)をした際に、以下の いずれか1つ でも当てはまった場合は、妊娠糖尿病と診断されます。

  • 空腹時血糖92mg/dL以上
  • 1時間値180mg/dL以上
  • 2時間値153mg/dL以上

この糖負荷試験を駄菓子で見立ててみると、森永のブドウ糖ラムネ(内容量41g)2袋の一気食いに相当します。糖負荷試験のイメージができない方は、ぜひ試してみてください。

※2010年までの診断基準

公益財団法人 日本産婦人科学会HPによると、以前の診断基準は以下のようになります。

糖負荷試験は同じですが、2つ以上当てはまった場合に診断されていたため、現在の基準と比べてだいぶゆるくなっています。

  • 空腹時血糖100mg/dL以上(現在より8mg高い)
  • 1時間値180mg/dL以上(変更なし)
  • 2時間値150mg/dL以上(現在より3mg低い)

2010年の変更以降、妊娠糖尿病患者数は明らかな増加 を見せています。

この病気のリスク

この病気において懸念されるリスクは、母体と胎児・新生児合併症です。

血糖値のコントロール がうまくいかず、高血糖の状態が続いてしまうと、母体には糖尿病による症状が出てくる可能性があります。また、以下のような影響が胎児に起きる可能性があります。

  • 巨大児
  • 新生児低血糖
  • 先天奇形や発育遅延
  • 最悪の場合流産

場合によっては帝王切開の可能性も出てくるので、妊婦の方以外でも血糖値をコントロールする術は学んでおいて損はありません。

血糖値のコントロールについては後日紹介したいと思います。

転院のお知らせ

妊娠糖尿病の概要を知ったうえで、たま家の話に戻ります。妻は当初、職場から最も通いやすい産婦人科に通院していました。

とても親身になってくれる良い先生だったのですが、こういう時世もあり、家に近い病院を勧めてくれました。紹介状を書いてくれて、家に近い産婦人科へ移ることとなりました。

この度妻が妊娠糖尿病と診断されたのは、2件目である家に近い産婦人科の検診でのことでした。診断された日、妻は大きい病院への転院を強制されることとなりました。

「はい、紹介状書いてあげるから」

糖負荷試験の再検査を行い、妻はその結果を院長から直接聞かされたそうです。試験から1時間後の血糖値が185くらいと、わずかにオーバーしたことで妊娠糖尿病と診断されたそうです。

結果を説明された上で「はい、紹介状書いてあげるから」と、地域で一番大きい大学病院への紹介状を書いて渡してきたそうです。

血糖値が適正域になったらどうなるのかなどの説明もなく、実質転院を告げるだけの診察だったそうです。

妻から聞いて、とても悲しくなりました。しかし、妻はそれ以上に落胆しているであろうことは容易に推察されました。

わざわざ家の近くの産婦人科を紹介してもらって通院し始めたにもかかわらず、不本意ながら転院を余儀なくされました。現在妻は徒歩・バスで40分かけて通院しています。

さいごに

転院となり、妻の妊婦健診には内科検診も加わる事となりました。しかしながら、今のところ、血糖値が上がりにくい主食(GI値に基づく)の選定を含めた食に関する指導はあまりないそうです。

血糖値の上下は、妻の気持ちの上下にも関わってきます。そのため、家庭内で可能な範囲で、糖質制限を取り入れたいと考えています。

妊娠糖尿病の妻が課されたことと、血糖値をあげないための取り組みが生かしていただけるよう、今後まとめていきます。

牛乳について、読むことでこんな懐疑的になるとは思っていなかった本

牛乳が薬並みに体に影響を及ぼすものだとしたら、これからも飲み続けますか?

薬を売ることに特化した医薬業界で働いていると、病気の原因が食べ物にある(関与が濃厚)という話を聞く機会が多くあります。少し調べてみるだけでも、食品添加物や精製糖、農薬を使用した栽培などたくさん出てきます。

陰謀説的な内容も存在しますが、注意深く見ていくと 科学的根拠に基づいた事実 に気付くことができます。

今回紹介する本は、「乳がんと牛乳」というタイトルの通り、牛乳が健康を害す可能性に言及しています。

乳がんと牛乳

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私がこの本に出会ったのは、漢方相談を生業としている女性薬剤師の方と話をしている時でした。

以前の記事で私の妻の卵巣に、チョコレート嚢胞があり、出産まで大変だったことを書きました。この薬剤師の方も若い頃に、妻と同じ様に卵巣腫瘍(グレープフルーツ大!)ができたそうです。手術と東洋医学的視点に基づいた漢方薬の併用により、一度完治した後、再発を経験されました。

原因が生活習慣の中 にあるのかもしれないと、食事について考えていた時に、この本に出会ったそうです。

「たま君の奥さんは(食生活に牛乳は)?」と同じ経験をされていたこともあり、私にこの本を勧めてくれました。

牛乳は誰の飲み物?

本のタイトルを見ると「牛乳こそ乳がんの原因である」と言い切っています。

その理由は完結に述べられていて、牛乳とは子牛が飲むもの であるからだそうです。つまり、人が飲むには適していないということです。

その事実として、牛乳に含まれる栄養は子牛にとってベストになるよう調整されています。それを私たちが子牛の代わりに飲むことで、ミスマッチは起きて当然かもしれません。

それに加えて、子牛のために栄養が調整されたはずの牛乳には、人間が摂取するには適さないある成分が大量に含まれていというのが問題の核心です。

栄養成分表には書かれないもの

乳がんの原因と考えられている物質は、栄養成分表には記載されることはないものでした。その正体は、牛乳に含まれる ホルモンという物質 だったのです。

牛乳には、タンパク質やカルシウムなどの栄養素が含まれています。私たちはそういった栄養を摂るために牛乳を飲みます。これらの成分は一般的に認識されていますが、ホルモンに関しての認識はほぼされていないのではないでしょうか。

牛乳に含まれていたホルモンは、エストロゲンとプロゲステロン、またインスリン様因子と呼ばれる女性に作用を及ぼしやすいものです。搾乳できる期間、牝牛の体の中ではこういったホルモンが増加するため、必然的に牛乳にも含まれることになります。

現代工業的な牛乳生産の状況も影響して、昔と比べて現代の牛乳には大量のホルモンが含まれているそうです。

ホルモンは分解されない

牛乳に含まれるホルモンは、私達の体にある 消化器官でも分解できない そうです。

その理由は、これらのホルモンの構造が非常に安定しているため、壊れにくいためです。人が作り出せる最も強い胃酸でも、その構造は壊れることはありません。

取り込まれたホルモンが、人体に影響を及ぼした結果が乳がんであると、本の中で説明されています。

チーズチーズチーズ

話は変わりますが、我が家では一口大で小分けされたプロセスチーズが冷蔵庫に常備されていました。その理由は子どもの手軽なおやつだったからです。

チーズの原材料は牛乳です。本を読んでから、私の頭の中ではすでに治った妻のチョコレート嚢胞、子宮筋腫がちらつきました。

食を変えていかなければいけないと、脳が警告を発していました。冒頭の薬剤師の方は、食生活を変えたことで、それ以降の再発は無かったようです。

家庭から乳製品を減らしていくかどうか、妻と話し合いをする必要が出てきました。

さいごに

日本では、消費者庁の食事指針の中で乳製品は提示されています。そのため、この本を読むまで牛乳に危機感を覚えることは1度もありませんでした。

牛乳を完全悪と言いたいわけではありません。しかし、健康に影響を及ぼす可能性があるのであれば、そのリスクを限りなく0に近づけていく必要があると思います。

牛乳を含めて、現代ではリスクがない食べ物を求めること自体が難しいのかもしれません。しかし、学んだ後どうしていくかは 自身で選択が可能 です。

今回の記事では要点のみを抽出したため、この本に出てくる様々な文献やデータに興味がある方はぜひ読んでみてください。

登録販売者独学 第5章(全5章)の要点まとめ

独学で登録販売者の勉強をしてきたことを、自身の復習を兼ねてアウトプットしていきます。詳細は省き、概要の理解ができるように作成していきます。

今回は最終となる第5章の要点をまとめていきます。

詳しく知りたい方は、厚生労働省 試験問題作成の手引きの347~385ページを参照してみてください。

第5章

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第5章の内容は「医薬品の適正使用・安全対策」となっています。販売する医薬品に関して、添付文書内容や忌避事項等を理解 して、適切な情報提供を行う重要性を学びます。

第1章では、薬は異物であることが示唆されていました。それを踏まえて、体に対して変化を起こす薬の安全についての内容を深めていきます。

医薬品の適正使用情報

医薬品を適正使用するために、添付文章または容器(または被包装)への記載がされています。一般の方が自己判断で使用できるように、添付文書には 効能効果、用法、副作用など が記載されているので、保管が推奨されます。

その添付文書は、安全性など新たな知見や情報によって、必要に応じて随時改定されます。改定箇所は明示されると共に、改定年月も記載されるようになっています。

特定の成分を含む場合、以下の記載項目を必ず確認する必要があります。詳細項目は、手引きの中に記載がありますので、そちらをご確認ください。

  • してはいけないこと
  • 使用上の注意
  • 相談すること

医薬品の安全対策

第1章の出題範囲の中に、1961年に起きたサリドマイド訴訟(催眠鎮静剤)がありました。その経験を踏まえ、副作用情報等は集約されることとなりました。もし発生した場合は、医師、薬剤師、登録販売者、その他医薬関係者は報告をする必要があります。

報告は、総合機構HPにある報告様式に従って行います。報告様式への記載は、 把握できる範囲の記載 でいいことになっています。

医薬品製造業者も同様に、医薬関係者と同様に最新の論文や知見、安全性の評価を定期的に報告しなければなりません。新規の有効成分であれば、10年を越えない範囲(おおむね8年)情報を蓄積して厚生労働大臣に提出します。医療用医薬品の成分を一般医薬品に配合する場合は、おおむね3年同調査報告を求められます。

医薬品の副作用等における健康被害の救済

サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年に薬事法が改正されました。これにより、市場に出た後の医薬品の安全対策が強化、再審査や副作用報告を含めたガイドラインが整備されることとなりました。

また、医薬品による副作用被害者への救済制度が創設されました。医薬品を適正に使用したにもかかわらず、副作用による被害が生じた場合、医療費等の給付が行われる制度です。

  • 医薬品副作用被害救済制度
  • 医薬品副作用被害救済制度等への案内、窓口紹介(※給付によって期限あり)

一般用医薬品に関する主な安全対策

ここでは4つの医薬品に関する事例が紹介されます。

  • アンプル入りかぜ薬
  • 小柴胡湯による間質性肺炎
  • 一般用かぜ薬による間質性肺炎
  • 塩酸フェニルプロパノールアミン含有医薬品

海外での安全性に準じた安全対策、国内での副作用の発生により対策がされてきました。過去の 薬害に関する本 には、当時の動きや国の対応など詳細に記載されているので、読まれると知見が広がります。

医薬品の適正使用のための啓蒙活動

登録販売者においては、薬剤師と共に一般用医薬品の販売等に従事する医薬関係者(専門家)として、 適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用 の推進のため、こうした活動に積極的に参加、協力することが期待される。参加強制ではありません。以下の部分は頻出しますので期間を覚えておいた方がいいです。

  • 医薬品の持つ特質およびその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」

  • 6・26国際麻薬乱用撲滅デーを広く普及し、薬物乱用防止を一層推進するため、毎年6月20日~7月19日までの1ヵ月間

活動ではありませんが、青少年における薬物乱用の危険性に関する認識や理解の普及にも重点が置かれています。薬物乱用に関する知識は必ずしも十分でなく、好奇心から身近に入手できる薬物(一般用医薬品を含む)を興味本位で乱用する可能性があります。そのため、医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちからの啓発が重要であるとされています。

まとめ

全体の流れから、試験の要点となる部分をかいつまんでまとめました。第5章は医薬品の適正使用情報のウエイトが大きいですが、概要を理解することで、第3章の内容との関連付けに繋がります。

これで全5章それぞれのまとめは終わりです。この試験はあくまで入り口であり、薬に対する知識は勉強を続けることで役立つものになっていくかと思います。引き続き私も勉強していきたいと思います。

登録販売者独学 第4章(全5章)の要点まとめ

独学で登録販売者の勉強をしてきたことを、自身の復習を兼ねてアウトプットしていきます。詳細は省き、概要の理解ができるように作成していきます。

今回は第4章の要点をまとめていきます。

関わる法律について、全文を確認したい方は、厚生労働省 試験問題作成の手引きの258~346ページを参照してください。

第4章

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第4章の内容は「薬事関係法規・制度」についてです。登録販売者として必要な 医薬品の関係する法律や決まり事 の学習になります。

改定等や施行がなされる年は、手引やその年度に発刊された参考書や厚生労働省HPの内容確認をおすすめします。

薬機法の目的など

「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律」という法律名は、登録販売者として扱うことになる全ての医薬品に関わっています。通常省略されて薬機法と呼ばれてます(以下薬機法)。

少し長いのですが、第一条にはこのように記されています。

「この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする。」

登録販売者になるためには、この薬機法に基づいて各都道府県知事の行う試験に合格する必要があります。合格後に働く場合は、戸籍謄本などの必要書類と共に、都道府県知事へ申請を行わなければなりません。

医薬品の分類・取り扱い

薬機法において、医薬品は以下のように明記されています。

「一 日本薬局方に収められている物  二 人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具等(機械器具、歯科材料、医療用品、衛生用品並びにプログラム(電子計算機に対する指令であっつて、一の結果を得ることができるように組み合わされたものをいう。以下同じ。)及びこれを記録した記録媒体をいう。以下同じ。)でないもの(医薬部外品及び再生医療等製品を除く。)  三 人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品及び化粧品を除く。)」

医薬品は、厚生労働大臣から「製造業」許可を得た者のみが製造することで、品質や安全性 を保証しているわけです。

医薬品の中には扱いに注意しなければならないものがあります。劇薬は、14歳未満の者や取り扱いに不安のある者には、そもそも販売が禁止されています。劇薬を含む医薬品は、リスクが高いほど店頭の配置や取り扱いの方法が厳格になっています。

医薬品のリスク区分

医薬品は作用の強さや副作用を考慮したリスク評価によって、以下のように分類されます。なお、登録販売者が販売できる医薬品は、第2類医薬品以下となります。

  • 要指導医薬品、劇薬
  • 第1類医薬品
  • 第2類医薬品
  • 第3類医薬品
  • 指定医薬部外品
  • 医薬部外品
  • 化粧品
  • 保健機能食品等の食品

要指導医薬品と第1類は、薬剤師による対面販売が必須であり、登録販売者の資格を持っていても販売できません。専門性の高さでリスクの高い医薬品の取り扱いに制限があるためです。

制限されているように見えますが、一般医薬品の市場は、ほぼ第2類以下の医薬品の商品が占めています。

医薬品の販売業の許可

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厳しい基準で製造された医薬品を、一般の方に対して販売すできるのは、以下の薬局、店舗販売業、配置薬業の3つだけです。

薬局は、病院でもらった処方箋を持って行っていくと、調剤をしてもらうことができます。調剤と併せて、医薬品の販売が可能です。

店舗販売業は、いわゆるドラッグストアのことです。薬剤師がいれば要指導医薬品、第1類医薬品も販売できますが、登録販売者のみであれば第2類医薬品以下のみとなります。

配置薬は、富士薬品の置き薬などが有名です。先用後利という、使った分だけお金を支払うシステムです。先のドラッグストアと同じく、薬剤師か登録販売者によって、扱える医薬品の分類が異なります。

医薬品販売に関する法令順守

医薬品販売に関わる法令は、以下に対して規制や禁止をしています。

  • 適正な販売広告(誇大、虚偽広告など)
  • 適正な販売方法(景品としての使用不可など)
  • 行政庁の監視指導、苦情相談窓口(販売者への監視、対応など)

広告の規制(誇大広告、基準)

誇大広告等について、薬機法第66条において以下のように記載されています。

「何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない」

「何人も」とあるように、誇大広告をした人は誰でもその対象 となります。

適切な販売方法

景表法による取り締まりが厳しくなかった時代は、医薬品に様々な景品(おまけ)がついていました。しかし、現在は過剰に付くことはなく、限度の範囲内に収まっています。

景品以外にも、医薬品は組み合わせた販売に対して制限があります。購入者の利便性があるのか、また効能効果の重複による危惧はないのか、などが考慮されないと不適当であるとみなされるのです。そのため、押し売りまがいのことは原則不可能となっています。

医薬品に含まれる成分の中には、依存性の高いもの(麻薬成分など) があります。そのため、購入者が求める数量をそのまま販売しない、つまり購入者を守るための対処をする場合があります。

行政庁の監視指導

薬事監視員が監査指導を行います。薬局、薬店への立ち入り、必要であれば物品の収去が可能です。

事業者が報告を怠ったり、虚偽の報告をしたり、立ち入りを拒んだりすると、罰則を与えることがあります。また、必要であれば都道府県知事によって改善命令等の処分を命じることもできます。

まとめ

全体の流れから、試験の要点となる部分をかいつまんでまとめました。第4章の内容は、薬機法の概要理解が最重要となります。全文を覚える必要はありませんが、一度は目を通しておくべきです。

次は最後の第5章になります。

登録販売者独学 第3章(全5章)の要点まとめ

独学で登録販売者の勉強をしてきたことを、自身の復習を兼ねてアウトプットしていきます。詳細は省き、概要の理解ができるように作成していきます。

今回は第3章の要点、主に風邪薬を軸にまとめていきます。

より詳しく知りたい方は、厚生労働省 試験問題作成の手引きの64~212ページを参照してみてください。

第3章

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第3章の内容は「主な医薬品とその作用」となっています。医薬品に含まれる成分が、どのように効いていくのか、またどのような副作用があるのかを学習していきます。

学習内容は構成される全5章の中で最も多く、挫折の要因となることで有名な章です。ここは概要を理解した上で、根気強く関連用語を覚えていく必要があります。

主な医薬品とその作用

第2章であった人体の構造理解を前提として、3章の内容は展開されていきます。

  • 消化器系(口・胃・小腸・大腸+膵臓と肝臓)
  • 呼吸器系(口・気道・肺)
  • 循環器系(心臓・血管)
  • 泌尿器系(腎臓・膀胱・排泄器官)
  • 感覚器官(皮膚・耳・目)
  • 運動器官(骨・筋肉)
  • 脳・神経系(中枢神経系・末梢神経系)

各臓器における細胞小器官や酵素、ホルモンについての記載は割愛しています。

風邪薬

本来自然治癒する風邪に用いる風邪薬ですが、成分名称とその作用について覚えることが最も多くあります。大変な代わりに、成分の多くが他の病気に使用される成分と重複することが多い です。そのため、風邪薬の学習を徹底することは後々活きてきます。

解熱鎮痛成分(熱を下げ、痛みを抑える)

熱を下げて痛みを抑える成分ですが、種類が多くあります。小児への使用可否、ピリン系の正誤は過去出題されてきました。また生薬成分は、強心薬や婦人薬 においても関連してきます。

  • アスピリン、サザピリン(※ピリンと付くが、ピリン系ではない)
  • サリチルアミド、エテンザミド
  • アセトアミノフェン(※唯一小児のインフルエンザに使用可)
  • イブプロフェン
  • イソプロピルアンチピリン(唯一のピリン系)
  • 生薬成分(解熱):ジリュウ、ゴオウ、カッコン、サイコ、ボウフウ、ショウマ
  • 生薬成分(鎮痛):センキュウ、コウブシ

抗ヒスタミン成分、抗コリン成分

ヒスタミンやアセチルコリン分泌を抑制して、鼻水やくしゃみを抑えます。抗ヒスタミン成分、抗コリン成分は 他でも頻繁に目にする成分 です。

抗ヒスタミン成分

  • クロルフェニラミンマレイン酸
  • カルビノキサミンマレイン酸塩
  • メキタジン
  • クレマスチンフマル酸塩
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩

抗コリン成分(コリン = アセチルコリンのこと)

  • ベラドンナ総アルカロイド
  • ヨウ化イソプロパミド

アドレナリン作動成分

交感神経を優位にして、血管収縮や気管支を拡張させる働きがありますが、依存性もあります。

  • メチルエフェドリン塩酸塩
  • メチルエフェドリンサッカリン酸
  • プソイドエフェドリン塩酸塩
  • 生薬成分:マオウ

鎮咳成分(咳を抑える)

延髄にある咳中枢に直接働きかけて作用します。コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は依存性があります。

  • コデインリン酸塩
  • ジヒドロコデインリン酸塩
  • デキストロメトルファン臭化水素酸塩
  • ノスカピン
  • チペピジンヒベンズ塩酸
  • クロペラスチン塩酸塩
  • 生薬成分:ナンテンジツ

去痰成分(痰の切れをよくする)

  • グアイフェネシン
  • グアヤコールスルホン酸カリウム
  • ブロムヘキシン塩酸塩
  • エチルシステイン塩酸塩
  • 生薬成分:シャゼンソウ、セネガ、キキョウ、セキサン、オウヒ(生薬)

抗炎症成分(炎症を抑える)

鼻粘膜やのどの炎症による晴れを和らげます。グリチルリチン酸(カンゾウの生薬成分)は抗炎症成分として、また大量摂取による偽アルドステロン症も問われます。

  • セミアルカリプロティナーゼ
  • ブロメライン
  • グリチルリチン酸二カリウム(グリチルリチン酸)
  • トラネキサム酸
  • 生薬成分:カミツレ:アズレンスルホン酸ナトリウムが主成分

風邪薬に配合される漢方処方製剤

主な処方は以下のようにあり、半夏厚朴湯のみ カンゾウを含んでいません。また、麻黄湯、葛根湯、小青竜湯はマオウを含んでいます。風邪以外にも用いられるものとして、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、麦門冬湯があります。

  • 葛根湯
  • 麻黄湯
  • 小柴胡湯
  • 柴胡桂枝湯
  • 小青竜湯
  • 桂枝湯
  • 香蘇散
  • 半夏厚朴湯
  • 麦門冬湯

鎮静成分、制酸成分、カフェイン、ビタミン

鎮静成分は、解熱鎮痛成分の補助を目的として配合されることがあります。

  • ブロモバレリル尿素
  • アリルイソプロピルアセチル尿素

制酸成分は、解熱鎮痛成分による胃腸障害軽減を目的として配合されることがあります。

  • ケイ酸アルミニウム
  • 酸化マグネシウム
  • 水酸化アルミニウムゲル

カフェイン類は、鎮静成分と同じ働きを期待しています。また、中枢神経系を刺激する作用があります。

  • カフェイン
  • 無水カフェイン
  • 安息香酸ナトリウムカフェイン

ビタミン成分などは、発熱などで消耗されやすいものの補給を目的としています。滋養強壮保健薬 の学習 で登場します。

  • ビタミンC(アスコルビン酸、アスコルビン酸カルシウムなど)
  • ビタミンB1(チアミン塩化物塩酸塩、チアミン硝化物、ジベンゾイルチアミン、ジセチアミンなど)
  • ビタミンB2(リボフラビン、リボフラビン酸エステルナトリウムなど)
  • ビタミンP(ヘスペリジン)
  • タウリン(アミノエチルスルホン酸)

風邪薬以外の薬での応用

風邪薬に含まれる成分は、解熱鎮痛成分からビタミンまで多岐にわたります。

風邪薬以外に学習範囲になっている薬を、試験問題の手引きに基づいて羅列してみました。風邪薬で学んだ内容が、少しでも関わる場合、カッコ表記で記載しました。もちろん、追加で学ぶことはそれ以外にもありますが、少し頑張ろうと思ってただけると幸いです。

  • 解熱鎮痛薬(解熱鎮痛成分)
  • 眠気を促す薬(抗ヒスタミン成分、鎮静成分)
  • 眠気を防ぐ薬(カフェイン)
  • 鎮暈薬(抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分)
  • 小児の疳
  • 鎮咳去痰薬(去痰成分、アドレナリン作動成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、抗炎症成分)
  • 口腔咽頭薬・うがい薬(抗炎症成分)
  • 胃の薬(制酸成分、抗炎症成分、抗コリン成分)
  • 腸の薬
  • 胃腸鎮痛鎮痙薬(抗コリン成分)
  • その他消化器官薬
  • 強心薬
  • 高コレステロール改善薬(ビタミン)
  • 貧血用薬(ビタミン)
  • その他の循環器系用薬
  • 痔の薬(抗ヒスタミン成分、抗炎症成分、ビタミン)
  • その他の泌尿器用薬
  • 婦人薬(ビタミン)
  • 内服アレルギー用薬(抗ヒスタミン成分、抗炎症成分、アドレナリン作動成分、抗コリン成分、ビタミン)
  • 鼻に用いる薬(アドレナリン作動成分、抗ヒスタミン成分、抗炎症成分)
  • 眼下用薬(アドレナリン作動、抗ヒスタミン成分、ビタミン)
  • 皮膚に用いる薬(抗炎症成分、抗ヒスタミン成分)
  • 歯や口中に用いる薬(抗炎症成分、ビタミン)
  • 禁煙補助剤
  • 滋養強壮保健薬(ビタミン)
  • 漢方処方製剤・生薬製剤
  • 公衆衛生用薬
  • 一般用検査薬

まとめ

要点のみを記載するつもりですが、やはり3章は内容が多くなってしまいました。

付随する名称や作用機序をだいぶ端折りましたが、学習していくうえで覚えることはとても多くなります。あくまで私の意見ですが、風邪薬を網羅する ことで、全体の流れは理解しやすくなると思います。

次は第4章に続きます。

登録販売者独学 第2章(全5章)の要点まとめ

独学で登録販売者の勉強をしてきたことを、自身の復習を兼ねてアウトプットしていきます。詳細は省き、概要の理解ができるように作成していきます。

今回は第2章の要点をまとめていきます。

第2章

第2章の内容は「人体の働きと医薬品」です。人体の構造と各臓器の働きを知り、薬がどのように働くかを学びます。また、薬の作用(副作用)がどのように起きるかを理解することが大切です。

人体の働きと医薬品

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人体は、細胞が集まってできた臓器により構成されています。また、臓器は連動して働いている ので、下記のように○○系と総称されます。

  • 消化器系:食べ物の消化
  • 呼吸器系:呼吸によるガス交換
  • 循環器系:血液とリンパ液の組成や免疫、循環など
  • 泌尿器系:血液のろ過、尿の排泄
  • 感覚器官:目、鼻、耳の構造と役割
  • 運動器官:皮膚、骨、筋肉の構造と役割
  • 脳・神経系:脳からの情報伝達と経路

ここでは、対応する臓器や器官をあえて書いていません。

臓器により分泌される酵素や、消化の対象となる栄養が違うため、対応する名称をぜひ参考書を確認してください。

人体の構造と働き

人体の構造は、分類されている○○系の臓器や器官の連携した働きが分かると、一気に理解が深まります。例として、消化器系の連携した働きを確認してみます。

食べ物を消化する消化器系は、更に消化管と消化腺に分けることができます。

消化管とは、食べ物が通る道である口から肛門までの1本道のことです。ここで食べ物は細かく消化・吸収されて、便となって排泄されていきます。

消化腺は、その1本道を通る食べ物の消化・吸収を助ける補助役です。消化酵素を分泌して、食べ物の消化を円滑にする働きがあります。

※人体の働きを学んでいくと、「腺」と付く言葉が時々出てきます。この腺とは、何かを分泌する働きがあることを示しています。

薬が働くしくみ

薬を使用することで、私たちの体に対して全身作用や局所作用(部分的)をもたらします。どのように薬の成分は、体の中に吸収されて効果が表れるのか、そしてどのように体の外に排泄されるかを学びます。

薬が体の中に吸収される経路は3つあります。

  • 服薬による消化管吸収:飲み薬(口から)
  • 服薬以外の消化管吸収:座薬、点眼薬、点鼻薬(粘膜から)
  • 皮膚吸収:貼り薬、塗り薬(皮膚から)

これら3つの経路から吸収された薬は、血液を介して体の中を循環します。そして、細胞の受容体や酵素、トランスポーターへ作用することで薬としての効果を発揮することになります。

しかし、いつまでも体の中で効果を発揮し続けるわけではありません。肝臓での代謝や腎臓でのろ過、また糞便などから排泄されることで、徐々に体外へ排泄されて効果は無くなります。

症状からみた主な副作用

副作用とは、薬を正しく使った場合でも起きる 可能性があります。全身性、精神神経系、局所的に起こるものに大分できます。

全身性

全身性の副作用に以下のものがあります。

  • ショック(アナフィラキシー):即時型の過敏症
  • 皮膚粘膜眼症候群(スティーブン・ジョンソン症候群)
  • 中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群)
  • 肝機能障害
  • 偽アルドステロン症:低カリウムを伴う
  • 抵抗力低下

アナフィラキシーショックは、ハチに刺されることなどで起きるため、比較的知られている反応かもしれません。

全身の粘膜がただれる全身性の副作用に、皮膚粘膜眼症候群があります。それが進展した症状のことを、中毒性表皮壊死融解症と言います。

精神神経系

精神神経系の副作用に以下のものがあります。

  • 精神神経障害
  • 無菌性髄膜炎
  • その他:頭痛、不動感、めまいなど

中枢神経系が影響を受けることで、精神神経障害は起こります。また、無菌髄膜炎は、名前の通り細菌が原因でないのにも関わらず、副作用によって生じる場合が示唆されています。

局所的

局所的な副作用に以下のものがあります。

  • 消化性潰瘍
  • レイウス用症状(腸閉塞様症状)
  • その他:嘔吐、腹痛、口内炎など

飲み薬は、人体の構造で紹介した 消化管を必ず通る ため、薬の成分がその粘膜を傷つけて潰瘍を生じることがあります。また、薬の成分によって腸内の動きがマヒすることで腸閉塞様症状を起こすこともあります。

まとめ

全体の流れから、2章の骨格となる部分を抽出しました。そのため、覚えるべき単語はかなり割愛しています。まずは概要を理解してから、細かい用語を確認してください。

次は第3章に続きます。

登録販売者独学 第1章(全5章)の要点まとめ

独学で登録販売者の勉強をしてきたことを、自身の復習を兼ねてアウトプットしていきます。詳細は省き、概要の理解ができるように作成していきます。

登録販売者試験は、全部で5章の項目から構成されています。今回は第1章の要点をまとめていきます。

第1章

第1章の内容は 「医薬品に共通する特性と基本的な知識」 となっています。法律の改定による内容変更がほとんどない学習内容になります。そのため、あまり変化球はありません。

医薬品概論

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医薬品とは、飲み薬など摂取するタイプが多くあります。しかし医薬品は食べ物ではなく、人体にとって異物であるということがポイントです。そのほかにも、人体に塗ったり貼ったりするものや、殺虫剤など人体に使用しないものも医薬品に含まれています。

ここでの医薬品とは、一般医薬品 と呼ばれるもののことで、一般の方が自分で選び購入して使用することが前提として考えられています。病院でもらう薬と比べて、比較的効果の緩いものが多いです。

効果が緩い、と言っても副作用などは起きる可能性があります。そのリスクの評価をするために、動物試験や血中濃度の変化など、様々な試験が行われてきています。

医薬品は 医薬品医療機器等法という法律 によって定められているため、特定保健用食品(とくほ)などとも区別されています。(イラスト参照)

医薬品の効き目、安全性に影響を与える要因

医薬品の中には体に影響を与える成分が含まれています。本来求められる効果のことを薬理作用といい、その反対を副作用といいます。また、その反応以外にもアレルギー反応という好ましくない反応も出る可能性が示唆されています。

そのほかにも、本来の使用量以上に使ったり、目的以外のことに使用することで、好ましくない事態が起きることがあります。

使用する対象者が、子どもや高齢者、妊婦の方、または医療機関で薬を処方されている方などは注意が必要です。

薬を飲むときにアルコールを取ったりすることなど、ほかにも注意すべきことがいくつかあります。

適切な医薬品選択と受信の勧め

医薬品の立ち位置は、あくまでも自分で薬を選択したうえで、短期間で治せるというところにあります。この考えは、セルフメディケーションと言われています。

一定期間薬を使用しても症状が改善されない場合は、医療機関の受診を推奨しています。

薬害の歴史

薬害の歴史について、代表的な4例 が紹介されます。

サリドマイド訴訟
サリドマイド(催眠鎮静剤)使用した妊婦からうまれた胎児に、四肢欠損などの先天異常が起こった訴訟です。妊婦の胎盤を通過して胎児に影響を及ぼした事例です。

スモン訴訟
キノホルム製剤(整腸剤)を使用したことで、スモン(亜急性脊髄視神経症)が起きた訴訟です。この訴訟によって「医薬品副作用救済制度」が創設されました。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)訴訟
血友病患者がHIVの混入した血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染した訴訟です。この訴訟によって、患者に対する様々な「恒久対策」として発症者への手当が支給されるなど、対応がなされることとなりました。

CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)訴訟
ヒト乾燥硬膜を用いた脳外科手術により、CJBに罹患した訴訟です。原因物質はタンパク質の一種であるプリオンであり、この訴訟によって「生物由来製品による感染等被害救済制度」が創設されました。

まとめ

全体の流れから、試験の要点となる部分をかいつまんでまとめました。第1章は医薬品とは何か、過去にどのような歴史があったのかを知っていることで試験対策としては十分です。

現場に立つ場合は、常に新しく発信された情報にアンテナをはる必要があると思われます。

次は第2章に続きます。